俺の人生のMAXは何%

official髭男dismの日産スタジアムでの映像が映画として公開されたので見てきた。最高だった。映画でも見ても髭男の曲、歌は力強く、ワクワクした気持ちになる。このライブが行われたころ我が家では出産を間近に控えていたのでライブに参加することはできなかったが、できれば行きたかった。

最近、髭男の曲を聞いて考えるところがあったので思考整理の意味を込めてまとめていく。

トマト

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目次

真逆の2曲

50%

2025年6月1日に行われたこのライブの本編最後の曲は「50%」だった。2024年12月13日にリリースされた当時の最新曲だ。

楽曲のテーマは簡単にいえば「常に全力である必要なんてない。普段は50〜80%で、ここぞというときだけ100%をだせばいいのさ」ということ。常に全力を求める(求められる)我々日本人にリラックスしていこうよと伝えてくれる。素晴らしい楽曲だ。(YouTube動画

歌詞を一部引用する。

[50]パーで生きたいのにね[100]じゃなきゃダメなんて
Oh いつ教わったんだっけ?と
我に返って 割とすぐにまた間違えてを繰り返して すり減るまで
灰になるまで なぜかねえ

ってかきっと背負い込み過ぎていない? でも下ろしたいわけじゃない?
自分の身体への問いかけを忘れてはいけない そう言う事みたい
心の肩こりを緩めたならさあ Oh
改めて今日から俺らは50%定位置で!

official髭男dism 50%

とはいえ現代社会しゃあない
生きてくためにやらないわけにいかない時はせめて
[80]パーくらいを上限にしよう もう負けとかどうでもいいよ
自分のやりたい事だけ永く続けたい!

official髭男dism 50%

ホルモン腸脳関係 ジャンク疲れの自律神経 労って熱いハグで 全体気をつけんで
休んで備えて ここぞでだけで 放って君の[100]%!!!

official髭男dism 50%

らしさ

ライブ当時にはなかった、そのあと(2025年8月6日)にリリースされた「らしさ」。映画「ひゃくえむ。」の主題歌だ。100m走をテーマにした原作に沿った疾走感溢れる曲になっていて聴いていても歌っていても気持ちが良い。

こちらのテーマは「絶対に諦めない。絶対に負けない。」だ。(YouTube動画

歌詞を一部引用する。

「現実的、客観的に見れば 絶望的。絶対的1位はきっと取れないな」
分かってる 分かっちゃいるんだけど
圧倒的、直感的に僕は 納得出来ちゃいない
ああ なんでこんなにも面倒で 不適合な長所を宿してしまったんだろう

official髭男dism らしさ

「始めたのが遅いから」「世界はあまりにも広いから」
「天才はレベルが違うから」「てかお前が楽しけりゃいいじゃん」
ああ うるさいな それでもなんか君に負けてしまう日もあった
まあ そりゃそっか ブレない芯や思想なんて僕らしくはないや
でも今の僕は もう限界だ 君の言いなりになってたまるか
僕はやっぱ 誰にも負けたくないんだ そんな熱よどうか
消えてなくなるな!

official髭男dism らしさ

真逆のメッセージ性

「人生50%でいいじゃないか」と「絶対負けたくない。なにがなんでもやってやる」という真逆のメッセージをこめた曲を1年経たずに、それぞれ最高の曲として作成している髭男が天才としか言えないのだが、私はこれらを聞いて「俺の人生はどっちだ?」と考えずにはいられなかった。

半分でもいい。

50%について考えると、これ以上楽な生き方はないなと思える。おそらく多くの人は50%で生きられたら、50%の力で仕事や勉強をこなすことができたらもっと楽なのにと考えるのではないだろうか。

誰だって全力は辛い。でも周囲は常に100%であることを求めてくる。だから仕事から帰ってくるとへろへろで残りHPはゼロ。そんな中で趣味も副業もやりたいことはたくさんあるはずなのに、何もできずスマホばかり見ちゃう。

50%でもいいじゃん、というのは魅力的であり理想だ。

全力で喰らいつけ

一方で、らしさについて考えると、全力で強敵や難題に向かっていく激しさの素晴らしさを感じる。全力で生きた方がかっこいいという憧れを抱かせる。そう、全力の方がかっこいいんだ。

少年漫画はいつもそう。未熟な主人公が努力して仲間の助けを得ながら、最初は倒せなかった敵を最後には打ち負かす。そして叫ぶ。それがかっこいいという教育を私はたくさんの漫画から受けている。

でも自分の生活に当てはめると全力で努力するのは難しい。どうしても楽な方に逃げたくなる。仕事に行きたくない。勉強はしたくない。読書よりもSNSがいい、YouTubeがいい。明日やろうの「明日」は永遠に来ない。

全力でぶつかるかっこよさを知っている反面、その過程に耐えることができない。だからずっと憧れながらも自分には無理と思っている。

上振れも下振れもある

この2曲は「無理しないでいいんだよ」と「全力で頑張ってみろよ」を同じアーティストが生み出し伝えてくれているので比較するのにすごくちょうど良い。疲れた時は「50%」を、頑張りたいときは「らしさ」を聞いて自分を癒したり奮い立たせたりするといいんだと思う。

人にはリズムがある。調子がいい時もあれば悪い時もある。ずっと上向きなんてできないのだから、その時々で調整しながら前進してくのが良いだ。

どちらかに寄ってはいけない

でも、どちらかだけによってしまうとそれは大変なことだ。頑張らなすぎはいずれ生活できなくなる。頑張りすぎはいずれ心身の健康を失ってしまう。今の私の課題は頑張らない方向によってしまっていることだ。

現状維持は後退

人は楽な方に流れるもので多くの人は「まあいっか」と人生を過ごし、努力し続け運にも恵まれた人が結果を手にいれる。結果を手に入れている人の方が少ないことを考えると、多くの人は頑張れないのである。

じゃあ「50%」を歌って生きていこう。仕事はまあ頑張って80%、ここぞのときは100%で!なんて髭男は語っているが、その髭男自身はどういう生き方かというとたぶん「らしさ」のような生き方なはずだ。困難や強敵に向かって争っている。

さらに悲しいことに、人は楽な方へ楽な方へ進んでいく生き物で、50%で生きているといずれその50%が自分のMAXつまり100%になってしまうのだ。知らないうちに自分が今出せる全力はかつての半分になっているのだ。

トーマスの名言

機関車ではない。ブロガーのトーマス氏も同じことをブログ内で書いていたので一部引用する。

巷ではよくまず80点で提出するみたいな話があるけど、そもそも100点を目指したから80点を提出できるという話で、最初から80点を目指した成果物は60点に成り下がるのが実情。それで人の心を動かせるかは疑問だし、人の気持ちを動かして食ってる俺に気持ちで働くなは結構無理難題。常に俺の100点を目指したいけど、100点を目指すのに疲れてる。

トーマス 【月刊ガジェマガ10月号】結局子供が居れば人は幸せになってしまう

トーマス氏に限らずおそらく多くの人が同じように感じているはずだ。だからこの言葉は私に刺さったし、髭男の曲は多くの日本人に刺さり曲が再生されまくっているのだろう。

自分の気持ちに折り合いをつける

結局のところ私はどうするのかというと、「辛いのは嫌だけど折り合いをつけながら努力していく」ことになりそうだ。

働かずには生きていけないし、努力しない・成長しない自分は情けないと感じるように私はできている。娘も生まれて、できればお父さんかっこいいと思ってもらいたい。妻にもこの人と一緒になってよかったと感じてもらいたい。そのために頑張りたいと思える。

こう感じれるのは本当にありがたいことで、これまで私の成長に関わってくれた人々のおかげである。特に親に感謝したい。

では、まず何を頑張るかというと仕事とこのブログだ。趣味も続けたい。やりたいことはたくさんあるような気がしてきた。こうやって前向きになれただけでもこの記事を書いてよかったと思える。

これを読んでくれた読者が私と同じように前向きになってくれていることを願う。ともにがんばろう。

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