筋トレと出会えてよかった。最初はそう思わなかったけど続けて行くうちにだんだんとそう思うようになった。筋トレのメリットは各サイトで語られているとおりで、やったほうがいいのは間違いないんだ。でも多くの人ができない。その原因は
面倒だから
これ以外にない。私もそう。
やらなきゃいけない、でも面倒、じゃあどうするか。そこで私はホームジムにたどり着いた。だけど、ホームジムだから完璧というわけでもないのが現実。外のトレーニングジムのほうが良いところももちろんあるので、実際に家での筋トレを続けて感じたことを解説していきたい。
ホームジムとジムのメリット・デメリットを比較

メリット・デメリットという形で紹介するコンテンツはたくさんあるが、今回は比較対象がホームジムと民間(市営)ジムとなっているので、カテゴリごとにそれぞれどんな良さがあるのか紹介したい。ホームジムのデメリットとジムのメリットは大体一緒。
移動時間

人類に平等に与えられているものが時間なんだ。これをどう有効に使うかで人生が決まるってどこかのYouTuberが言ってた。だから時間の使い方は非常に重要。その中でなるべく削りたい無駄時間が移動時間。
ホームジムなら移動時間はゼロ
ホームジム最大のメリットは移動時間が0秒なこと。我が家は2階の1室を筋トレ場にしているんだけど階段を上がればすぐにトレーニングを始められる。やるかと思った気持ちが切れる前に開始できるからやり逃しがない。
ジムは移動以外も時間がかかる
外のジムはこうはいかない。どんなに近くても数分から十数分はかかる。たまにしか行かない場所なら仕方ないがこれが毎日となる結構億劫。職場と筋トレ場は近いに越したことはない。
さらに外に行くということはそこへ向かうための準備の時間も結構かかる。服を用意してプロテイン用意してと割と面倒。筋トレ後のシャワーセットを用意するのも地味に面倒だった。
利用人数

次は利用人数について。これは完全にホームジムが優っている。
自分専用
自宅にあるんだから当然なんだが、このジムを使うのは自分しかいない。ということは、いつでも好きなタイミングで自分の好きな筋トレができるってことなんだ。通常のジムではこうはいかない。
譲り合いやタイミング
当たり前だけどジムには他の利用者もいる。だから自分が使いたかった器具が使われていたり、そのせいで自分が予定していたとおりにメニューが組めなかったりする。しかもこれはタイミングによって異なるから自分ではコントロールできない。
まあみんなで使うものだから譲り合いの精神は必要なんだけど、中には1つの器具を占領しているやつもいたりして不愉快に感じることもしばしば。
他にも利用者同士の話し声が気になったり、無駄に話しかけてくるやつがいたり、お前いつ筋トレしているんだってくらい筋トレせずに長居するやつがいたり、利用施設によって当たり外れが大きい。
コミュニケーションがあるかないか
これはその人の好き嫌いによるものだが、1人で黙々とやりたいという人はホームジムが向いているし、みんなで切磋琢磨したいという人にはジムが向いている。
今でこそホームジムで筋トレする私だが、かつてジムに通っていた時はスタッフさんに筋トレを教わったり、近くで筋トレするマッチョの姿を見て刺激をもらっていたりした。ジムで筋トレ仲間ができればそれがやる気UPにつながることもある。私には煩わしいだけだが。
まずはジム通いから始めて、合わなければホームジムづくりを始めると良いだろう。
お金

次は費用について。ここはどれくらいの期間を考えるかでそれぞれの良し悪しが変わってくる。
月額費と初期費用
使用料を考えると外のジムが圧倒的に安い。最近はチョコザップをはじめ月額3000円程度で利用できるジムが増えている。通常のジムで5000〜8000円、高いところで1万円を超えるだろうが、ホームジムを作るための初期費用に比べれば激安だ。ホームジム作成にかかった総額を公開した記事はこちら。

長期間で見るとホームジムが安くなる
ただ、これは期間が長く慣ればなるほどホームジムにメリットが出てくる。うちのホームジムの総額は約12万円だったわけだが、これは1度払ってしまえばこの先は追加で料金がかかることはない。
だから、月額5000円のジムと利用料を比較すると
120,000円➗5,000円=24ヶ月
となるので2年目以降はタダでトレーニングしていることと同じになる。
体づくりは長期間続けて行くものなのだから最終的はホームジムに金銭的なメリットがある。
場所をとる

家にトレーニング場を作るということは当然場所の確保が必要になる。
1部屋は専用部屋になる
我が家は2階建てのアパートを借りているわけだが、1階にリビング、2階に寝室とトレーニング場という構成。リビングと寝室は生活に必須だから最低3部屋はないと自宅に筋トレ場は設置できない。
また、単身者ではなく家族や同居人がいるとなると相手の同意や理解も必要となる。うちはトレーニング場よりも寝室が広い作りになっているので寝室兼妻の部屋、筋トレ場が私の部屋ということになっている。
ジムなら部屋はいらない
ジムは当然外にあるから場所など関係ない。家にスペースがない、部屋数を増やして高い家賃を払うことは嫌だ、戸建てで部屋は増やせないとなればジムしか選択肢はない。
環境維持
場所についてもう1つあげると、筋トレ場をきれいに保つというのがホームジムでは案外ネックになると感じた。
実は床に敷いているマットは黒だから埃とか細かなゴミとかがけっこう目立つんだ。他にも自分の洗濯物が散乱してたり、買ってきたものがそのまま置いてあったりと、すぐに筋トレできる状態を保ち続けるのは案外難しい。
その点ジムはスタッフが常に綺麗に清掃してくれているからそこがまったく気にならない。ジムに通っていた当時は掃除しすぎじゃない?と思っていたがあの方々のおかげで快適に筋トレできていたことに気がついた。
使える器具の種類

筋トレをする上で器具を揃える、使うことは必要になる。自重でも成果がでないわけではないが、時間がかかる。筋トレして筋肉を増やすためにはとにかく重いものを持ち上げることが効率がいいんだ。
自分好みの器具が選べる
ホームジムのメリットは自分に必要な器具を選んで導入できるということだ。ジムに行くとわかるが使い方がわからなかったり自分には必要ない器具が結構あったりする。多くの人が利用するのだからそれでいいのだが、必要ない器具の分も月額費に含まれていることになる。
一度に必要なものをすべて揃えることは金銭的に難しいが、必要になったところで少しずつ増やして理想の筋トレ場を作って行くのもこれはこれで楽しさがある。
ただスペースと金額の都合で大型の器具を置くことは難しい。
器具の種類ではジムが有利
ジムにはとにかく器具が多い。だから「前回は使わなかったあれを今日は使ってみるか」というのが簡単にできる。これはホームジムにはないメリットで、飽きがきたら気分転換できるのはけっこうすごい。
なんやかんや人間は気分に左右される生き物だから飽きがこないように工夫することは継続のためにも必須。チェーン展開しているジムなら相互利用ができたりするから、場所を変えることもできる。残念だがホームジムではこれはできない。
根気よく続ける覚悟が必要

ホームジムを作ろうと考える人はそれなりに筋トレに真剣な人なんだと思うが、ホームジムは簡単にはじめられないだけでなく簡単に終わらせることもできない。
始めるのも大変、終わるのも大変
初期費用がけっこうかかることは先に書いたとおりだが、ホームジムを終わらせるときにはこれまで集めてきた器具を手放す必要があるがこれまた大変だ。
というのも、筋トレで扱う器具は基本的に重いので処分しようにも売ろうにも手間はかかる。また全体で見ればホームジムトレーニーは少数派だろうから買い手が見つかる保証もない。
ジムはいつでもやめられる
その点ジムは始めるのも止めるのも簡単だ。行かなければいいだけだし、契約をやめれば良いだけだ(一部キャンペーンなどを適用して始めると一定期間解約できないものもある)。
手軽さという点ではジムが断然有利だ。
覚悟を持って筋トレする
ただ、筋トレの結果が目に見えて出るようになるには時間がかかる。自分でわかるようになるまで3ヶ月、周りの人から「なんか体型変わった?」と言ってもらえるようになるまで半年かかる。これはマジ。
1ヶ月やって筋肉ついてきたかもなんてやつはただ筋トレしている自分に酔ってるだけなんだけど、それはそれで筋トレを続けるモチベーションになるからありといえばあり。
さらに、出来上がった肉体を維持するためには筋トレを継続することが必須。一度ついた筋肉もしばらく筋トレしないと簡単になくなる。筋肉は私たちに優しくない。というわけで、本当にかっこいい肉体を手に入れたい維持したいとなれば継続した筋トレは必須だからホームジムのほうがトータルでは得となる。
ホームジムもジムもそれぞれ良し悪しがある

ここまで解説してきたホームジムのメリット・デメリットは以下の通り。
- 移動時間がかからない
- 常に自分専用
- 長期で見ればジムより費用が抑えられる
- 自分で好きな器具を選べる
- 初期費用は高い
- 他の人のサポートを受けられない
- 場所をとる
- 簡単に始められず簡単にはやめられない
大切なのは継続すること
筋トレの一番大切なことはとにかく続けること。そのためにはいかに続けやすい環境を作るかが最重要になる。私は仕事終わりにジムに通うことは家庭のことを考えても体力的にも厳しいと感じたので自宅にジムを作ることになった。
それが難しい人は自宅と職場の間にあるジムを契約したり、一緒に筋トレする仲間をつくるなり、自分にあった手段を探って欲しい。
その上でホームジムを作りたいとなったときに私の経験が役に立つと嬉しく思う。

